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「来月からチームリーダーをお願いします」 そんなふうに突然リーダーを任され、戸惑っている人は少なくありません。
「いきなり会議で意見を求められて固まってしまった」「部下から『で、結局どうするんですか?』と言われて焦った」「何か改革しなければと思って提案したら、『今までのやり方で問題ない』と反発された」
準備期間も研修もなく、昨日まで同僚だった人たちの前に立たされる。「リーダーらしく振る舞わなきゃ」と焦るほど空回りし、結局は一人で抱え込んでしまう──そんな不安や孤独感を味わうのは、あなただけではありません。
では、そんな状況で新任リーダーがまずやるべきことは何でしょうか。
それは、”会議やミーティングの終了予定時刻を冒頭に宣言すること”。そして、その予定時刻を必ず守ることです。
リーダーになった直後、いきなり大きな改革をする必要はありません。というか、やっちゃだめです。
よくある失敗パターンと正解を比較してみましょう:
✗ いきなり業務改革を始める → チームが混乱し、反発を招く✗ 積極的に意見を言いまくる → 「わかってないくせに話をする人」と思われる✗ 厳しく指導しようとする → 関係性が悪化する
〇 まずは時間管理から始める → 確実な信頼構築ができる
まずは、これまでのミーティングや会議のスケジュールを確認し、そのままの流れで進めてみましょう。
このとき、新任リーダーとして必ずやるべきは、会議の冒頭で「終了予定時刻」を宣言し、その時間で必ず終えること。
宣言するのは「本日の会議は15:00から1時間、16:00で終了予定です」
このたった一言で構いません。そして、どんなに議題が途中でも、その時間で切る。これを徹底することから始めてください。
「えっ、それだけ?」と思うかもしれません。でも、この「それだけ」が実は一番難しく、そして最も効果的なのです。
ここで間違えてはいけないのは、「会議を仕切らなければならない」と思い込むことです。
最初から積極的に意見を言ったり、議論をまとめようとしたりする必要はありません。むしろ逆効果になることもあります。
新任リーダーに求められるのは、まずは”終了予定時刻を宣言し、時間を守る管理役”に徹すること。
「今までどうやっていたか」を観察しながら、終了予定時刻を宣言し、そのとおりに終える──。それだけで十分です。あえて、それだけに徹してみてください。
【STEP3】なぜ「終了予定時刻の宣言と厳守」が信頼につながるのか
心理学的にも、小さな約束を守ることで信頼が構築されることが知られています(一貫性の原理)。一貫した行動を示すリーダーは部下からより信頼されやすく、チームの協力関係が強化されることが示されています。
終了予定時刻を宣言し、必ず守ることは、リーダーとしての信頼構築に直結します。理由は5つあります。
終了時刻が明確だからこそ、会議がダラダラしないと分かり、メンバーは安心して参加できます。
言ったことを必ず守る=言行一致。小さな約束を積み重ねることで信頼が生まれます。
限られた時間の中で議論するため、話題が広がりすぎず、チーム全体の集中度が増します。
終了時刻を守ることは「あなたの時間を大事にしています」というメッセージです。相手の予定や生活を尊重する姿勢が信頼につながります。
時間を守ることは、相手へのリスペクトそのもの。リーダーが率先して守ることで、組織に「互いを尊重する文化」が根づきます。
ここで注意したいのは、「時間は絶対守ってくださいね」というだけでは、リーダーとしての手数の無駄遣いだということです。それだけでは何の変化も起きません。むしろ、時間が守れなかった時に「言ったことができない人」という、信頼が崩れるためのフラグをあえて立ててしまっているようなもので逆効果です。
お互いが時間を守れるような環境を整え、それをメンテナンス&ブラッシュアップする。そのための具体的な行動をするのが、リーダーの役割だと心得ましょう。
では具体的に、どう実践すればいいのか。今日からできる3つのステップを紹介します。
「本日の会議は15:00から1時間、16:00で終了予定です」とシンプルに伝えましょう。
ここで大切なのは、毎回言い方を変えてしまわず、定型フレーズとして使うことです。定型化することで、
◇ メンバーにとって分かりやすい◇ 誰が仕切っても同じやり方で会議を始められる
という効果があり、将来的に「時間を守る文化」をチーム全体で共有できるようになります。
議題が途中でも終了させる。むしろ途中で終わる方が、「この人は時間を守る人だ」と認知されやすい。
よくある質問と答え:
Q: 議題が途中でも本当に終えていいの?A: はい。「残った議題は次回の冒頭で扱います」と伝えることで、かえって計画性をアピールできます。
Q: 重要な議題の途中で終了するのは失礼では?A: 「重要だからこそ、十分な時間を確保して次回議論しましょう」と言えば、むしろ丁寧な印象を与えます。
Q: メンバーから不満が出そう…A: 最初の1-2回は戸惑われますが、3回目以降は「時間内に収まるよう準備しよう」という意識が生まれます。
1回だけで終わらせず、リーダーである限り毎回続ける。繰り返し続けていくことで、信頼と安心感が積み重なり、組織に定着していきます。
終了予定時刻を宣言し、終わりを守る動きが習慣化したら、次の段階へ進みましょう。
◇ 会議の冒頭で終了予定時刻を宣言し、そのとおりに終えることを徹底する
◇ ゴール: 「この人は必ず時間を守る」という信頼を得る
◇ 会議や日常業務を観察し、チームの仕事の流れや困りごとを整理する
◇ ゴール: チーム全体の”地図”を描けるようになる
◇ 不要な会議の削減や再設計に着手する ⇒ 報告だけの会議を、意思決定・課題解決の場に変える
◇ ゴール: 「時間を使う価値のある会議」が定着する
新任リーダーにとって、最初から会議をうまく仕切る必要はありません。
まずは「会議やミーティングの終了予定時刻を冒頭に宣言し、その予定時刻で必ず終える」ことから始めましょう。
これは単なる時間管理ではなく、安心感・信頼・配慮・敬意を示す行為です。
さらに、毎回同じフレーズを用いることで、将来的に「誰が仕切っても同じ基準で会議を進められる」文化を育てることができます。
小さくても確実にできるこの一歩が、あなたを「ちゃんとしたリーダー」としてチームに認めさせる第一歩になります。新任リーダーとして、いきなり課題を抱えすぎると、とたんに動けなくなります。 この時点で、リーダーとしてできることは限られています。 今までいたメンバーを頼りながら、 焦ることなく、今できることを丁寧に行っていきましょう。
そのうえで、1〜2か月で時間厳守を習慣化 → 現状把握を並行 → 3〜6か月で会議の見直しへと進めていけば、チームは必ず動きやすくなります。
最初から完璧である必要はありません。終了予定時刻を宣言し、守るリーダーとしての習慣を築くことこそが、現場を動かす最初の一歩なのです。もし、「うちのチームでも導入したい」「組織全体で取り組みたい」という場合は、お気軽にご相談ください。多くの企業で実践されている具体的な導入方法や、チーム全体での習慣化のコツをお伝えできます。
※この記事は、200社以上のリーダー育成を支援してきた経験をもとに作成しています。
今回の記事では「まずやるべきこと」として終了予定時刻を宣言し、守る習慣を取り上げました。
次回は、そこから一歩進んで「現状把握の進め方」──チームの仕事の流れを”見える化”する方法を解説していきます。
終了予定時刻を守る習慣ができたら、次は現状把握です。チームを本当に動かすために必要な”地図づくり”の具体的なステップをお伝えしますので、ぜひ続けて読んでみてください。
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終了予定時刻を守ることは、リーダーとしての第一歩です。次の一歩は「進捗をどう扱うか」。小さな進捗を積み重ねることで、チームは大きく動き出します。続きはこちらの記事で解説しています👇https://shinebright.jp/2025/01/14/how-to-handle-progress/
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