令和の5Sブログ

ゼロからのチームビルディング ~01はじめの一歩は、信頼の獲得から ~

良いチームを作るイメージです

「チームビルディングに悩んでいるあなたへ

チームビルディングで悩んでいるあなたは、すでに一歩前進しています。

チームをより良くしようとするあなたのその姿勢こそが、信頼を築き、周囲に伝わるからです。問題に気づき、チームをより良くしたいという姿勢こそが、信頼を生み出す最初の種。

今、あなたが抱えているその思いは、必ずチームを変える原動力になります。

今回からいくつかのブログ記事で、あなたの職場でゼロから始めるチームビルディングのやり方をわかりやすくお伝えしようと思います。

具体的なステップや日々の小さな心がけがどのように大きな成果を生むのかについて、丁寧に解説していきます。信頼されるリーダー、頼られるチームメンバー、機能するチームを育てるためのゼロからのアプローチの方法の話です。

ぜひ最後までお読みください。

成功するチームとは?

成功するチームとは、共通の目標に向かって効果的に協力し、持続的な成果を上げるチームです。

ただ目標を達成するだけでなく、チーム全体が成長し続け、メンバーが互いに支え合いながら力を発揮できる環境が整っていることが特徴といえます。

いかがでしょうか?

チームの最大のメリットは、単に個人が集まっただけでは得られない相乗効果が生まれることにあります。個人が集まっただけでは「1 + 1 + 1 = 3」のように、それぞれの力が足し合わされるだけに留まりますが、チームが適切に機能すると、メンバー同士の力が掛け合わされて「1 + 1 + 1 = 5」や「1 + 1 + 1 = 10」にもなり得るのです。

つまり、メンバーの力を何倍にも引き出し、チームとしての相乗効果を最大限に発揮できるようなチームを育てることこそが、職場でのチームビルディングの重要な目的です。

あなたがゼロからチームビルディングをするならば、まずはこのようなチーム状態を目指してみましょう。

チームが適切に機能して、「1 + 1 + 1 = 5」や「1 + 1 + 1 = 10」の成果をあげられるチームです。

チームビルディングとは?

チームビルディングとは、メンバー同士が効果的に協力し合い、目標達成に向かって進むために、チーム内の関係性やコミュニケーション、信頼関係を構築・強化するプロセスです。

チームとしての連携やモチベーションを高め、メンバーの個々のスキルや強みを活かしながら全体のパフォーマンスを向上させることが、チームビルディングの目的です。

かんたんにいえば、スムーズで強固なチームワークを作るってことです。

スムーズで強固なチームワークを作ることは、体が滑らかに動く仕組みとよく似ています。私たちの体が自在に動くためには、骨や筋肉が役割を果たし、それらが腱によってしっかりと連結されていることが必要です。

どんなに太い骨があっても、どんなに鍛えられた筋肉があっても、腱がなければ、体はピクッとも動かせないのです。

ここでは、骨や筋肉をチームメンバーの役割や機能、腱をメンバー間の連携として例えながら、チームビルディングの重要性を説明します。

1. 骨と筋肉:チームメンバーの役割と機能

骨は体を支える柱であり、構造の基盤となります。

チームを体に例えると、各メンバーが「骨」にあたります。メンバーそれぞれが、自分の専門性や責任を担っており、さまざまな骨が組み合わさって体を支えるように、各メンバーのさまざまな役割がなければ、チームは成り立ちません。

次に、筋肉は実際に体を動かす動力です。チームにおける「筋肉」は、各メンバーが持つ専門的な知識やスキルやツールであり、これらの動力がチーム全体のパフォーマンスを生み出します。

2. 腱:メンバー間の連携=「信頼」

骨と筋肉がそれぞれの役割を持つだけでは、体は動きません。

骨と筋肉をつなぐ「腱」がなければ、体が一つの単位として機能することはできないのです。

腱は骨と筋肉を結びつけ、動きをスムーズに伝達する役割を持ちます。この腱にあたるのが、チームにおける「信頼関係」です。

各メンバーの役割がどれほど優れていても、腱のような信頼の結びつきがなければ、チームはバラバラで効果的に機能しません。

3. チームビルディング:腱でつないでいく作業

体をしなやかに動かすように、チームもまた、役割と機能がしっかりと連携すればスムーズで強固に動きます。そのための「腱でつなぐ作業」が、まさにチームビルディングです。

チームビルディングは、メンバー同士が信頼と協力の関係を築き、骨や筋肉のように役割や機能を活かしながら、お互いを支え合う仕組みを整えます。

腱の結びつきが強ければ強いほど、体の動きは安定し、力を効率よく発揮できます。同じように、チームの連携が強固であればあるほど、チームは柔軟かつ力強く目標に向かって動き続けることができます。

つまり、チームビルディングによって「腱=信頼」を強化し、メンバー間の結びつきを強固にしていくことが、チームワークをスムーズで確実なものにする鍵なのです。


4. 結論:スムーズなチームワークを支える「腱=信頼」の強化

チームは骨や筋肉という個々のメンバーの役割だけでは成り立たず、メンバー同士を結びつける「腱」のような信頼関係があって初めてスムーズに連携して動きます。

チームビルディングは、その腱をしっかりと繋ぎ、しなやかで強固なチームを作るための過程です。

チームビルディングがしっかりと行われ、メンバー同士の「腱」が強化されれば、どんな目標にも一体となって進むことができ、チームは大きな成果を上げることができるでしょう。

チームビルディングのはじめの一歩は、信頼の獲得から

おわかりいただけたでしょうか? 

つまり、チームを立て直すためにあなたがまずやるべきことは、骨と筋肉を腱でつないで、体を動かせるようにすることです。

どんなに細くて折れそうな骨でも、どんなにか細い筋肉でも、まずは腱でつなぎ、体を動かすことが重要です。体を動かせるようになったら、次に体を鍛えるというのが実現可能な順番です。

まずは体を動かせなければ何も始まりません。体を動かせないのに、骨を強くしても、筋肉を鍛えても、骨も筋肉も役割を果たすことはできないのです。

職場で例えるなら、優秀な人材に入れ替えても、最新の機械を導入しても、チームが適切に機能しなければ、優秀な人は辞めていき、機械も活用しきれません。

今いるメンバーで、今あるスキルやツールで、チームを機能させることから始めなければならないのは、こうした理由からです。

あなたがリーダーなら、あなたがメンバーから信頼をされることが、最初に必ずしなければならないことだということです。腱のない体で、体を動かすことなどできないのと同じように、信頼がまだないあなたがチームを動かすこともまたできないのです。

その事実を知らずに、何をすればよいかわからずに、不安に駆られてやってしまうリーダーシップが圧と恐怖によるコントロールです。一時はチームを動かすことができるかもしれません。

しかし長続きはできません。あとで必ずチームの機能不全を起こします。

これからチームを作るのか、現在チーム運営に悩んでいるのかに限らず、チームビルディングのはじめの一歩は、信頼の獲得からと肝に銘じましょう。

1まずはメンバーからの信頼を獲得しよう

あなたは、もしかしたら今「最初がメンバーからの信頼を獲得しろだと!それが一番難しいことだって言うのにか?」とがっかりしていませんか?

安心してください。私は無茶を言っているわけではありません。あなたがメンバーからの信頼を獲得することが一番難しいことだと思っているとしたら、誤った思い込みをしている可能性が高いです。

2「大きなことを成し遂げれば、大きな信頼が得られる」のか?

「大きなことを成し遂げれば信頼が得られる」──多くの人がそう思い込んでいるかもしれません。

職場でプロジェクトの大成功を収めれば、「あの人はすごい!」と一目置かれるでしょう。
でも、それで信頼が得られるのでしょうか? 

たとえ大きなことを成し遂げた人でも、その人がズルをしたり意地悪をする人だったら、その人を信頼しますか?
現実は、信頼は一時の成功や一度の大きな成果からは生まれません。

私たちが誤解しがちな理由は、「信頼」と「評価」を混同してしまうからです。評価は一時的な成果で得られるものですが、信頼はそう簡単には手に入りません。

信頼とは、むしろ「言ったこととやることが一致している」という、日々の小さな行動の積み重ねでしか築かれないのです。

あなたも、信頼を得るには大きなことを成し遂げなければならないと思っていませんか? もしそう思っているとすれば、信頼を得ることが難しいと感じるのは当然かもしれません。

3信頼獲得の方法とは?

信頼は、「決めた事を、決めた通りに実現する」ことでしか築くことができません。
一つ一つのことの大小は関係ありません。

信頼獲得にはメカニズムがあります。それは、「言っていることと行動が一致している」「決めた事が決めた通りに実現する」ことの回数です。一つ一つ丁寧に積み上げることでお互いの信頼は大きく育つのです。

これが目からウロコの事実で、あなたが信頼を獲得するチャンスになる話です。信頼はほんの小さなことで生まれるからです。

信頼獲得のメカニズムを正しく理解しましょう。

あなたはまだ、大きな目標を達成したり、大きな成果をあげさえすれば、それまでの不義理や信頼を損なう振舞いはチャラにできると思っていませんか? 

チャラになんてなりません。

周囲は一旦あなたの言う事を聞くようになるかもしれませんが、それは信頼を得たからではありません。

ホワイト化社会が進む昨今、どんなに大きな成果を残そうと、暴言1つ、1回のハラスメントで信頼は無に帰すのです。みなさまもそのような事例を目の当たりにする機会が増えたと思います。

ご自分の身を守る意味でも信頼獲得のメカニズムを心に刻んでおきましょう。

4「言っていることと行動が一致している」「決めた事が決めた通りに実現する」ことの回数とは?

「大きなことを成し遂げれば信頼が得られる」と思い込んでいる人は、つい大きな約束をしがちです。

さらに、その期待を周囲にも求めるため、相手にも無理な約束をさせようとすることがあります。

しかし、このような過度な目標設定や約束は、かえって「言ったこととやることが一致しない」「決めたことが決めた通りに実現しない」という事態を引き起こしやすくなるのです。

こうした行動が続くと、相手は「この人の言うことは信じられない」「約束を守らない」と感じるようになり、結果として信頼は築かれるどころか壊れてしまいます。

自覚しずらいですが「良くウソをつく人」と同じことです。

大きなことを達成しようとする意欲自体は素晴らしいものですが、その一方で、無理な約束を重ねることで自ら信頼を損なっているのです。

信頼を築くために重要なのは、大きな約束ではなく、日々の小さな行動と一貫性です。

無理なく達成できる目標を設定し、それを確実に実行することで、周囲は「この人は約束を守る」「信頼できる」と感じるようになります。

信頼とは、日々の積み重ねから生まれるものです。大きなことにとらわれるのではなく、小さな約束をお互いに着実に守る姿勢が、本当の信頼を築く鍵です。

「言っていることと行動が一致している」「決めた事が決めた通りに実現する」ことの回数によって信頼が構築できるとわかれば気が楽になりませんか? 

それは実は、わりと簡単なことだからです。

信頼の獲得が最初にやることと言うのは納得していただけたでしょうか?

次からは、信頼獲得のための具体的な行動についてお伝えしていきます。明日からなにをすれば良いかを明確にしていきますので、ご期待ください。

まとめ

今回の記事でお伝えしたのは、成功するチームとはどのようなものか、チームビルディングの本質とは何か、そして信頼がチームにおける「腱」としてどれほど重要か、ということです。

信頼がなければ、どれほど優秀な人材が集まっても、チームは一体として機能せず、成果も生まれにくくなってしまいます。まずは、リーダーであるあなたが信頼される存在になることからスタートするのが効果的です。

信頼を築くためには、「小さな約束を守る」「一貫した行動をとる」など、シンプルで無理のない行動から始めましょう。

これが、チームを機能させ、やがて「1 + 1 + 1 = 5」や「1 + 1 + 1 = 10」といった相乗効果を発揮する強力なチームへとつながっていきます。

チームビルディングの第一歩は「信頼の獲得」です。信頼は一度の大きな成功や特別な出来事によって築かれるものではなく、むしろ日々の小さな行動の積み重ねから生まれます。「言っていることと行動が一致している」「決めたことを確実に実現する」という姿勢を続けることで、周囲の人々に「この人は信頼できる」と感じてもらえるのです。

「チーム練習を取り入れてチームワークを向上させたいけれど、何から始めれば良いのかわからない」「チームビルディングを進めるにあたって不安がある」という方は、どうぞお気軽にShineBrightにご相談ください。

ShineBrightでは、職場にチームビルディングの練習や取り組みを効果的に導入し、チーム全体の機能を高めるためのサポートを行っています。

特に導入初期の段階では、リーダーやメンバーが戸惑いや課題に直面することも多いものです。そうしたとき、第三者の視点や外部の専門的なアプローチが、チームをスムーズに変革へと導く力になります。

ShineBrightのサポートを活用することで、職場は次第に「自ら気づき、自ら動く」自走型のチームに変わっていきます。そして、このような変革がもたらすのは、メンバー一人ひとりが活気に満ち、互いに支え合いながら成果を追求する、チームとしての一体感です。

次回は、具体的に信頼を築くためのアクションプランについて解説していきます。
日々の小さな心がけや簡単に実行できる行動を通して、信頼を積み重ねていく方法をご紹介します。

あなたのチームビルディングのチャレンジがよりスムーズで充実したものになることを願っています。ぜひ、ShineBrightと一緒に、より良い職場環境の実現に向けて第一歩を踏み出しましょう!

または、私の著書「1日5分のトレーニングで決められない病から卒業する」では上機嫌な組織や社会を創る決め方を詳細に解説しています。ご参考ください。

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