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「昨日と言っていたことが、もう違う」「会議で決めた方針を、自分は守っていない」
そんなリーダー、あなたの周りにいませんか?もしかしたら――あなた自身が、その立場にいるかもしれません。私自身、そうした場面に何度も遭遇してきました。その瞬間は、怒りでもなく、悲しみでもなく、ただ力が抜けていくような──静かにやる気が消えていく、あの残念な感覚が訪れます。
初めての1回目だけなら「ちょっとしたズレ」で済むかもしれません。しかし、それが繰り返されると、職場の空気はあっという間に濁り、組織は確実に機能不全に陥ります。しかもこれは職場だけの話ではありません。家族でも、企業でも、友人関係でも──あらゆる「人が集まる場」に共通して起きる現象です。
そして残念ながら、この“言ってることとやってることが違う”状態は自然には直りません。放置すれば、静かに、しかし確実に、信頼と成果を食いつぶし、人間関係や組織から活力を奪っていきます。
なぜ、これほど危険なのか?次の章で、その理由を3つに分けてお話しします。
人は『言葉』よりも『行動』のほうを、何倍も強く記憶し、印象に刻みます。そして現実を変えるのは言葉ではなく、行動だけです。
行動によって生まれた現実の変化だけが事実であり、言ったことと起きた現実が違うのは、端的に言えば「ウソ」をついたことになります。
「ウソ」をつかれた人が、その人を信頼したり、リスペクトすることは絶対にありません。
さらに厄介なのは、組織や家族の中でパワーを持った人が やると、周囲も本人も「ウソをついた」という認識を持たないことです。
その場はやり過ごせるかもしれません。しかし「ウソをついた」という事実は、静かに、しかし確実に、信頼関係をゼロにします。一度ゼロになった信頼を、再び積み上げるのはほぼ不可能です。
組織にとって信頼は、組織をつなぐ“腱”のような存在。腱が切れれば、どれだけ骨(仕組み)や筋肉(人材)があっても動けません。
だから、信頼を崩壊させる上司は、100%組織を壊すのです。
人は「やっても無駄だ」と思った瞬間、行動のエネルギーを失います。
リーダーが言ったことが現実にはならないことを知った部下は、こう感じます。
「どうせこれは実現しない」「結局、その場しのぎなんだ」
特に、真面目で成果を出そうとしている人ほど、この落差に傷つきます。努力の方向が正しいのか分からなくなり、力を出す意味を見失ってしまうのです。
これは単なる気分の問題ではありません。モチベーションは組織における「推進力」そのものです。
車に例えるなら、信頼が「腱」なら、モチベーションはエンジンの燃料です。どれだけ優れたドライバー(人材)や整備された車体(仕組み)があっても、燃料がなければ前に進めません。
そして、リーダーの言動不一致は、その燃料タンクに穴を開け、ドバドバと漏れさせていきます。漏れた燃料は戻せません。
だから、モチベーションを奪う上司は、確実に組織の前進を止めるのです。
優秀な人ほど、自分の力を正しく評価され、活かせる環境を求めます。しかし、言っていることとやっていることが違うリーダーのもとでは、その環境は存在しません。
方針が変わるたびに評価基準も変わり、努力が無駄になる。リーダーの言葉を信じて行動した結果、裏切られる。そんな経験を繰り返せば、有能な人ほどこう判断します。
「ここにいても、自分は成長できない」
これは人材の自然な自己防衛です。残るのは、現状維持を望む人か、諦めて惰性で働く人だけ。
組織にとっての離職は、単なる人数減ではありません。それは心臓から血液が抜けていくようなものです。どれほど強い筋肉(人材)や骨(仕組み)があっても、血液が失われれば動けません。
信頼の崩壊が静かに組織を侵食し、モチベーション低下が燃料をドバドバと失わせ、最後に訪れるのがこの「血液の流出」です。だから、優秀な人を去らせる上司は、確実に組織の生命力を奪うのです。
信頼、モチベーション、そして人材 ・・・。この3つを同時に失う組織は、どれだけ立派な仕組みがあっても崩れ落ちます。
では、なぜリーダーは自ら信頼を壊すような行動を取ってしまうのか? その原因を次に見ていきましょう。
厄介なのは、言行不一致をする上司は、「自分が言行不一致だ」という自覚がないことです。彼らの中では、言葉と行動は“ちゃんと一致している”つもりなのです。
私が多くの現場で見てきた経験から、その理由は大きく3つに分けられます。
自分の発言と行動のズレに気づいていないケースです。頭の中の理想と、実際に取っている行動の差をモニタリングする習慣がないため、「ズレ」を指摘されてもピンときません。それは、言行を一致させることの価値を、まだ体験したことがないからです。こういった方の割合は意外に多いと思います。
組織の成果より、自分の立場や評価を守ることを第一に考えるタイプです。この人にとっては「自分が安全であること」が最も重要で、方針や約束は二の次。困ったことに、そのことに疑問を持つことはありません。組織の成果が自分の満足につながる成功体験が、今までなかったのかもしれません。
さらに厄介なのが、自己保身が「おかしい」という感覚すらないタイプ。その結果、「方針変更」や「例外対応」への罪悪感が薄く、組織に与える悪影響にも気づきません。本人は常に“正しいことをしている”つもりなのです。
自覚がない、自己保身、疑問を持たない・・・。これらの背景を持つリーダーが、現場でどんな破壊を起こすのか?次の章で、実際の瞬間を見てみましょう。
リーダーの言葉と行動がズレると、その瞬間から組織の空気は静かに、しかし確実に変質します。ここでは、実際によくある3つのケースを見てみましょう。
不明確で不適切な指示が原因だったにもかかわらず、本人は一切それを認めず、部下の注意不足や確認ミスのせいにした。
この瞬間、メンバーは「どうせ何をしても責められる」と悟ります。そして、言われたこと以外には動かない人ばかりが増えていきます。
「まずはこれを最優先で進めよう」と全員に指示したにもかかわらず、数日後には「あれは後回しでいいから、こっちをやってくれ」と突然の方向転換。
この瞬間、メンバーは「どうせまた変わる」と感じます。結果、最初から全力を出さず、様子をうかがう癖が組織に根づきます。
「現場の意見を大切にする」と宣言しながら、実際の会議では反対意見や提案を即座に否定。この瞬間、メンバーは「意見なんて言うだけ無駄」と学びます。その結果、発言は減り、表面的な同意と沈黙だけが会議室に広がります。
こうした“言動不一致”は、一度や二度でも組織に深い傷を残します。言葉と行動のズレは、メンバーの信頼を静かに奪い、挑戦も改善も起こらない、停滞した職場をつくり上げてしまうのです。こうして信頼はあっという間に失われ、空気は変質していきます。では、その信頼崩壊は具体的にどんなプロセスをたどるのか――5章で明らかにします。
言行不一致による信頼崩壊は、いきなりではなく段階的に進みます。
あなたの職場は今どの段階ですか?この流れが一度始まると、止めるのは簡単ではありません。そして、このプロセスを逆転させるには、単なる励ましやスローガンではなく、信頼を回復するための具体的な技術が必要になります。
では、その技術とは何なのか?次の章で、ShineBrightが現場で使い続けてきた「言動を一致させる3つの整え方」をご紹介します。
信頼を回復し、維持するために、ShineBrightでは、「整理」を単なる片付けや見た目の話ではなく、課題を解決できる形に整える技術と定義しています。言行不一致をなくすためには、この技術を使えるようにするのが最適です。
大きな方針や目標を、今すぐ確実に実行できる行動単位まで分解する。 (例:いきなり「残業ゼロ」ではなく、まずは「会議の終了時刻厳守」から)
誰が見ても「やった/やっていない」が分かる形にする。 (例:方針や決定事項は必ず共有文書化し、期限と担当者を明記)
行動の進捗を週1回は共有できるようにスケジュール化し、ズレをその都度修正する。 (例:定期ミーティングの冒頭5分を「前回の約束の実行確認」に充てる)
「言っていること」と「やっていること」が一致しないリーダーは、必ず信頼を崩し、組織の成長を止めます。しかもその崩壊は、一気ではなく段階的に進み、気づいたときには元に戻すのが難しくなります。
だからこそ、必要なのは意識だけではなく、仕組みとして言動を一致させる技術が必要です。ShineBrightの「整える技術」は、そのための具体的な3つのステップ――
ステップ1 今すぐ確実に実行できる行動単位に分けるステップ2 行動の進捗がわかるように見える化するステップ3 進捗の共有を定例スケジュール化する
この3つのステップで、現場のズレを早期に発見し、修正し続けることができます。言葉と行動の一致は、リーダーの“誠実さ”そのものです。そして、ズレを整え続ける姿勢は、組織にとって最大の信頼資本になります。
「言っていることとやっていることを同じにすること」こそ、幸せな職場環境をつくるアチチュードである。
このアチチュードを持つ組織は、安定しながらも継続的に成長し、成果と信頼が自然に循環します。今日からできる一歩は、発言する前にこう自問することです。
「これは、自分が本当に約束できることか?」
その一瞬の確認が、信頼を守り、未来を動かす始まりになります。小さな一歩を迷わず踏み出してください。あなたのその歩みが、職場を、そして関わる人の未来を確実に変えていきます。
「もし、あなたの“なんとなくの悩み”を一緒に整理したいと思ったら、ShineBrightの無料ワンポイント相談をご利用ください。[無料相談はこちら]↓https://shinebright.jp/consulting/
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